ビデオニュース・ドットコムによる京大原子炉実験所の小出裕章さんインタビュー (約66分/2011年4月27日収録)。心が震えました。社会の中心で日本を動かしている人たちのうち、どれほど彼のような人格者がいるでしょうか。彼の経験を、ただの英雄譚だとか美談だとかと片付けてしまったりせず、ひとりひとり自分の人生と照らし合わせて、じっくりと己に問いかけてみるところまで踏み込んでみるべきと感じます。「電気が足りようが足りなかろうが、原子力なんてものはやってはいけない」という最後のメッセージ(1:02:07頃から)は真を突いていて、はっと目を覚まされた思いです。
上記サイトで見づらければYouTubeでも視聴可能です。
奈緒子先生
返信削除小出裕章さんインタビュー見ました。
世の流れという見えない力によって渡された2、3個の選択肢の中から選んで、いかにも自分でみつけたんだ選択したんだと思い込んで進んでいく、
まだまだいろんな選択肢があるのに、それも「知ろう」とさえできず、
日本にはそういった怖さがある
とは、奈緒子先生がドイツで話してくださったことです。
インタビューの中で、自明性を崩す、心の平安を乱すという言葉が出てきましたが、心の平安とはなんでしょうか。
もし「自分は『世の流れ』というものにうまくのっているんだ」と感じることで安心し、それで心の平安を保ってきたとか言うのであれば恐ろしい。でも、いろんなところでそうだと思うのです。おそろしいけど、実際そうやって暮らしてることが多いと思います。
どこでひっくりかえってしまうんだろう。
世の流れ・・・
歴史をみると征服者を勇者と呼んだ世の流れもあります。たくさん人を殺したのに、ヒーローとされている、今なら殺人犯です。
核だって、悲惨をもたらした歴史がある。もう二度と過ちを繰り返すなと、その思いで、つらいという言葉じゃ全く足りない苦しみを負いながら原爆体験を今も思い出し話している人がいる。なのになぜ、世の流れは核兵器を完全悪と確信し、地上から一日も早く無くそうと強力に働いてくれないのだろう。また、都心には置けないリスクのあるようなものを世の流れはこれは絶対おかしいじゃないかと言ってくれないのか。
世の流れはだれの気持ちを表現するのだろう。気持ちを感じることができるのだろうか。
ただただ正体のない世の流れというものに流されているのは怖いと思う。
でもなぜか、世の流れが存在している
私は、例えば私がもし母親になったなら
生まれてくるこどもに
ただただ元気で生きていてくれればそれだけでいい
っていつまでも忘れずに言える母親でありたい
ただただ元気で生きてほしいそれだけでいい、そのためには安定した職を得てほしい
「そのためには」で繋がれたこの二つの願いのなかで
どこかでなにかがひっくり返る
そしてこの「そのためには」のなかにも世の流れという得体の知れないものが隠れていたりする
自分には家族がある、だから、どんな意味で言っても圧倒的危険物とわかっている原発だけど、人類滅亡をもたらすかもしれない核だけど、反主流にならないように、原発に賛成しておこう。
日本では
反主流の考え方は昇進しない
とあった。なぜ主流の考えは主流になったのか、自明はいつ、どうやって自明になったのか、
どこでひっくりかえった
知ろうとしないで本当のことわからないのに、立ち向かわずに平安は本当に得られるのか
どこでなにがひっくり返る。
平安と立ち向かうか、いやそこはひっくり返ってない気もする。
知之為知之、不知為不知、是知也
之(コレ)を知るを知ると為(ナ)し、
知らざるを知らずと為せ
是(コ)れ知れるなり
まだわからない。
菜々子
私は、実は、音楽も大好きでいろいろ聞きますが、友人に古楽のハープをしている人がいて、1度しかコンサート(ライブといったほうがいい感じのラフなのでしたが)に行ったことがありませんが、とてもよかったです。もしかして、古楽といってもいろいろあるのかもしれませんが、山村さんの古楽のコンサートもとても興味があります。
返信削除原発事故は、とんでもないことになっていて、毎日不安です。
>「電気が足りようが足りなかろうが、原子力なんてものはやってはいけない」という最後のメッセージは真を突いていて、はっと目を覚まされた思いです。
本当に。どうして、今まで小出さんのメッセージが私たちに届かなかったんだろうと、とても残念です。早く、このサイトで、音楽のおはなしもゆったりと読めるような状況になってほしいと切に思います。
コメントありがとうございました。お返事遅くなってすみません。
返信削除菜々ちゃん、変わらず元気にしているのかな。今は東京?
私も色々なことが頭をめぐるけれど、答えを出し急がないで、じっくり考えを熟成させていこうと思ってるよ。揺らがない準備をしておけば、必ずやってくる行動すべき時に迷わず足を踏み出すことができると信じつつ、様々な難問に飲み込まれてしまわないようにうまく距離を図りながら、焦らずやっていくのがいいと思う。
まだざっとしか読んでいないんだけど、気になるキーワード満載のコラムを発見。もう読んでたかな?宮台真司《「どう生きるのか」という
本当の問いに向き合うとき》
http://www.miyadai.com/index.php?itemid=942
リーサさん、こんにちは。
しばらくはないのですが、日本でのコンサートがあるときには必ずこのブログでお知らせしますのでどうぞよろしくお願いします。何か試してみたければ、毎年秋に東京都北区で開催される北とぴあ国際音楽祭や東京オペラシティ内の近江楽堂などでチェックなさってみては。割とこぢんまりして親近感のある古楽のコンサートがたくさん開催されていますよ。
ところで昨日は小出裕章さんが参議院の委員会に招かれましたね。ご覧になりましたか?
http://www.ustream.tv/recorded/14906087